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劣等人間のようです

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最終話 投下完了

2012年に第一話を投下した「(´<_` )悪魔と旅するようです」がようやく完結しました。
6年間もお付き合いしてくださった方には感謝と謝罪の言葉を差し出したいと思っています。

全十話中、もっとも短いレス数が最終話、という、
個人的には「何とも締まらない終わりになるのでは」という懸念があり、
第九話からおよそ二年もの月日をかけてしまいました。

結果としては、無駄に長引かせることによるデメリットを考え、
当初の予定通りの短さで最終話を書き終えさせていただきました。
書いてる時間よりも、決断までの時間が圧倒的に長かった……。

追記の中にネタバレありで悪魔と旅するについて色々書いていきますので、
興味がある方は読んでやってください。

次回作に関しましては、現行を持つにしても、
一度書き終えてから分割で投下する、という形をとりたいと思っているので、
ずいぶんと先の話になりそうです。

数年前に開催されたラノベ祭りに投下予定だった話が中盤で止まっているので、
それが書き終えたときに現行として創作板(ファイナル)に投下したいな、と考えています。




1、初期案
どこかで書いた気がしないでもないですが、
原初プロット段階では和風ファンタジーバトルものになる予定でした。

大雑把に書くと
「願いを叶えてもらうために悪魔と記憶を重ねてる弟者だが、
 他の悪魔憑きから襲われると記憶を消費して戦う必要がある。
 そのため、知恵をつかい、極力記憶を使わずに勝つことが大切」
という感じです。

戦いのときは兄者が弟者の体の主導権を握り、
背中から悪魔の羽が出てくる予定でした。
月夜を背景に羽がバサっと出てくるシーンが書きたかった。

和風なのに鬼や霊ではなく「悪魔」が出てくるのはこの名残です。
あと、第一話で別悪魔が出てきたり、弟者の体の主導権を握ってるのも名残。

バトルシーンが苦手であることと、
知恵を使ってバトルするには作者の知恵が足りないことが理由でボツになりました。



2、タイトル
第一話がある程度できた段階でつけられた仮タイトルは「(´<_` )悪魔を払いたいようです」でした。
最終的に和解することは決めていたので、
途中から話とタイトルがかみ合わなくなると思いボツになりました。

余談ですが、プロット用のメモ帳ファイル名はこのタイトルをそのままつけています。


3、第二話~第九話
第一話からリアルタイムで見ていた人は知っているかもしれませんが、
第二話~第九話までの漢字タイトルは第一話投下終了時に募集したお題です。
最初と最後だけ考えて、その過程は何も考えていませんでした。

水葬、牢獄はすぐにどんな話にするか決まったはず。
この二つは話の設定にも大きく関わってくる部分となりました。

前者がなければ家族の死因は決まらず、
後者がなければ悪魔の死を描くことはなかったかもしれません。

一番苦労したのは酔生夢死です。
意味を検索するところから始めました。
結果的には最終話の前という、非常に重要な部分を担ってくれたお題でした。

もし、八つのお題を出してくださったかたが、今も見てくださっているのであれば、
最上級の感謝の気持ちをお伝えしたいです。
悪魔と旅するが良い話になったのは、素晴らしいお題があったからこそでした。


4、終わりかた
最初と最後は決めていた、と書いてましたが、
終わりは三通りほど考えていました。
過去に戻る、というのは共通ルートです。

1、弟者は全てを忘れ、幸せな人生を歩む。
2、弟者は記憶を保持したまま、兄弟となった兄者と生きていく。
  (兄者は悪魔の感覚が抜けていないので、危険なこともついしてしまい、
   弟者はそれをはらはらしながら見ている)
3、弟者は全てを覚えている。家族は生き返っている。兄者はいない。

上から順に有力候補でした。

新たな選択肢として、4、弟者は記憶をなくすが、兄者と人間として生きていく
が生まれたのは、書いている途中で「兄者不在のエンド」に疑問を抱いたから、だったような気がします。
早い段階で選択肢4が出てきていたので、その辺りの記憶は曖昧です。

最終話にて、弟者が兄者の怪我について言及するシーンがちらりとありますが、
それは選択肢2の名残です。
兄者は人間になりましたが記憶はあるのでついうっかり無茶をすることがあります。


5、お気に入り
本編とは一切関係ない話ですが、
主役の二人を除けば長岡が一番お気に入りのキャラでした。
彼の死を惜しむレスはとても嬉しかったです。


6、設定
プロット用メモ帳に書いてた主役+空、毒男、用語の設定を載せておきます。
途中から一人称くらいしか見なくなったので、
実際のものとは多少異なっている可能性がありますがご了承ください。


(´<_` )
種族:人間
幼いころに家族を事故で亡くす。
 弟者は留守番中だったので助かった。
悪魔にとり憑かれており、払うために霊媒師を探して旅をしている。
家事が得意。
契約:家族を生き返らせて欲しい。
一人称:オレ
二人称:お前、こいつ

( ´_ゝ`)
種族:悪魔
人の記憶が大好物。幸せな記憶であればあるほど、食べた時の能力が上がる。
比較的強い悪魔で、仲間内の間でも真名が知られていない。
弟者との契約により、彼にとり憑いている(弟者は契約のことを忘れて(喰われて)いる)
姿を表すときは弟者の体から影状で生える。
一人称:オレ
二人称:(対弟者)あんた、コイツ
     (対人間)お嬢さん、お坊ちゃん
     (対悪魔)キミ、貴様、お前
     (その他人外)其方さん

('A`)
種族:人間?
二百年前の人間。
まだ悪魔が自由に生きていた時代に、悪魔(空)を召喚することに成功する。
知識欲の塊だった彼は、悪魔の存在を確認するためだけに召喚の儀式をした。
そのため、願い事は特に無く、呼び出し→バイバイ。を行おうとする。
そこに興味を示した空が毒男の傍にいることを自らの意思で決める。そうこうしているうちに、二人は恋心を抱きあう。
しかし、悪魔と人間では寿命が違いすぎる。そのことに思い悩んだ毒男は、ふと「永遠に生きたい」と零す。既に彼へ恋していた空はそれを叶えてしまう。己の命を対価に。
空が心では毒男が生きる意味もない。自身への怒り、無断で願いを叶えてしまった空に対する怒り。毒男は茫然自失の末、姿をくらます。
百年ほどして、兄者が毒男と再会したとき、彼は悪魔を箱へ封じ込める術を見につけていた。
曰く、契約がなければ何もできないようにしてしまえばいい。そうすれば、勝手に願いを叶えて勝手に死ぬこともないんだ!
永遠を得てしまった彼は悪魔が封じられている箱を手に旅を続けている。

川 ゚ -゚)
種族:悪魔
毒男に興味を抱き、共に過ごしていた悪魔。
彼女は徐々に毒男に惹かれていく。それ故に、彼の願いならば何でも叶えてやりたかった。
主食は感情。
現在、記憶はないものの人間へと生まれ変わっている。


【種族:悪魔について】
人間との契約によって、現にやってくる生物。
基本的に体を持たぬ。人間の体を使って動く。
契約によって相手の願いを叶える代わりに代償を貰う。
それは主食であり、悪魔は主食と寿命、魂を食べて生きる
 得られる力は魂>寿命>主食
契約が完遂されると悪魔は人間から離れる。
半永久的に継続するような契約だと、人間が死ぬまで悪魔と共存することになる。
悪魔は毒(主食、寿命、魂以外)を食べすぎると死ぬ。
元々は別空間とを行き来しつつ自由に暮らしていた種族。
数百年前に「箱」が生まれ、それに縛られるようになってしまった。

【悪魔憑き】
悪魔がとり憑いている人の総称。
悪魔の力を使い、仕事をおこなっている者もいる。
しかし、特殊な訓練を受けていないと、悪魔に体を乗っ取られてしまう。

【抜け殻】
悪魔に魂を食われた人間のなれの果て。痛覚視覚、そのた諸々が欠落している
基本的に死なない。頭が潰れても体は動いてる。腐って土に還るのが実質の死。
視覚はないが人間の気配を察知し、襲ってくる。本能的に同種の魂を求めるが故の行動。
でも察知する能力も低いから、有る程度身を隠せれば気づかないし忘れる。
腐らないけど虫に食われたりはする。




他にも何かあったかもしれませんが、
現段階では思い出せないので終わります。
また次回作でお会いできれば幸いです。

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Comment

無題

  • NONAME
  • 2018-11-06 02:04
  • edit
とっても面白かったです。
完走してくださりありがとうございました。
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