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劣等人間のようです

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一夜明けて作品について少し

今回、私が書いたのは
「最期に与えられた1秒間達のようです」
「ξ゚⊿゚)ξ前世では恋人だったようです(^ω^ )」
の2作品になります。

皆様の投票のおかげで、
入賞することができました。
誠にありがとうございます。

以下、作品についてちらほらと。
ネタバレ配慮なしですので、
未読の方はご注意ください。



まずは短いほうから。

「ξ゚⊿゚)ξ前世では恋人だったようです(^ω^ )」

前半ギャグ、後半シリアスで読者の心を壊す予定だった話。

当初の予定としては、
メンヘラツンに付きまとわれて可哀想なブーン。
しかし、彼女の言う「前世」とは本当のことで……。
と、読者の感情を「ブーン可哀想ww」から「ツン可哀想……」に移行させていくつもりでした。

しかし、時間の都合上、ギャグシーンを縮小。
それに伴い、シリアスシーンもダイジェスト版に変更。
結果、前半はわりとほのぼのとした仕上がりになってしまい、
ブーンが可哀想な感じにはなってくれませんでした。
ツンが可愛いのが全部悪いんだ。

オチに変更はありませんでした。
初めからブーンは最低な人間オチだったので。

実のところ、私は悪役を書くのが苦手です。
特に、理由のない悪、というのがどうにも上手く書けません。

同情の余地もなく、カリスマ性もない悪というのは、
主人公側が正義であることを証明し、なおかつ、スッキリと終わらせるためには必要なキャラだと思っています。
強いだけ、最低なだけの悪役だからこそ、
読者側も素直に主人公の後押しをできるのでは、と。

けれども、私はそれを描くのがとても苦手で、
練習も兼ねて今回のブーンには最低な悪になっていただきました。



「最期に与えられた1秒間達のようです」

こちらは本命作品です。
長さは予定よりも短くなりました。
(初めは一人30レス×10人=300レス予定)

物語における起承転結のうち、
転と結だけを書き連ねたような作品ですので、
ウケは悪いだろうな、と考えていたので、予想を大きく上回る健闘っぷりに驚きとともに、
感謝の気持ちでいっぱいです。


テーマと言いますか、書きたかったことを端的に書くと「世界の終わり」です。
私のイメージするそれは「静か」「綺麗」「日常」というものが付属してきます。

やはり終わりは静かなもので、
その瞬間はどの時代、どの場所よりも綺麗であってほしい。
喧騒や混乱と共に訪れる終わりも悪くはないのですが、
私にとっての「終わり」は「静か」で「綺麗」なものです。
また、「日常」と地続きであってほしいな、とも思っています。

総合短編でちょこっと書いたこともあるテーマなのですが、
上手くかけた! と、手放しで感じたことは未だにありません。
全てが終わる瞬間を描くことは難しく、これからも精進していきたいと感じております。


プロット作り(キャラ作り)の際、一人ひとり、違った行動、側面を取らせよう、と考えました。
作品が完成し、よく見てみれば、上手く個々人が要素を持ってくれたな、と。
個人的解釈ですが、
ノパ⊿゚)     自分本位。解放。 
(  ゚∀゚ )  過去の呪縛。
(-@∀@)  未来。希望。
从'ー'从    諦念。恋(情)
ξ゚⊿゚)ξ    愛。
(´・ω・`)     反抗。
( ´_ゝ`)  日常。  
('A`)      変化。
ζ(゚ー゚*ζ   無邪気。
( ・∀・) 観測者。

皆、世界の終わりを思い思いに生きてくれたな、と思います。


プロット時と多少キャラが変わったのは、
アヒャ、ドクオ、ショボンの三人でしょうか。

書きあがったアヒャはともすれば好青年にも見えますが、
もっとロクデナシで、ツンを目にし、一抹の優しさが見えるようなキャラの予定でした。
ドクオはもっと弱々しく、無気力な様子から、
徐々に世界を愛するように。しかし、時が戻れば気持ちもまた戻る。
ショボンは芸術一筋、未来を思い、神に最期、わずかな抵抗を残し、
静かに死んでゆく。

アヒャの悪徳さがショボンとドクオに少しずつ分けられた感じになりました。
代わりにアヒャは少し良い人間に。


ツンの指輪について。
アヒャ→黄色。
     ツンの髪の色。
     遠くから、後ろからでも見える、一番目立つ部分。
ブーン→青色。
     ツンの目の色。
     近くで顔を合わせ、目を見て話しているから印象に残る部分。


渡辺さんとハイン。
百合にしたのは特定の誰かを狙ったとか、
ウケ狙いとかではありません。

「普通の女の子」枠である渡辺さんなら、恋というものが重要だろう。
「世界の終わり」に相応しい、少し歪な、日常なら躊躇するものがいい。
という考えからあのようになりました。
あと、百合って綺麗であったり、静かであったりなイメージがあります。
何故でしょう。


ひとまず今回はこんなところで。
私は少し鈍いところがあるのか、書いたものに対する考えや思いが数年越しに湧いてきたり、
ここをこう書いたのは、ここに繋がってたんだろうな、と思ったりする性質だったりします。
またゆっくり何か思いついたらツイッターにでも載せます。

けれど、それは私の考えであって、
作品に対する絶対ではないと思っています。
作中に明言されていないのであれば、
どのような可能性、行間があっても良いと思っていますので、
皆様の解釈、考えを大事にしてほしいです。

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